作品は墨を使った物が多く一見するとおおらかな雰囲気ですが、細部を見ていくと複雑に絡み合った細い線や濃淡、フォルム(とその連続)など、非常に精緻な表現がされています。表具にはおそらくコレクションの一部であったのか、古い裂、それも日本のもだけでなくアジアやアフリカらしい意外な色合いや模様の物も使われていて、黒と紙の世界のアクセントになっていたりします。
民藝や古い物を集めることは、その中に美しさを見出す意味で創造的な行為なのだろうと思います。それは音楽を聴くことが、演奏することと同様創造的な行為であるように…俵さんのコレクションと作品を同時に見られる機会があったら素敵だろうなと思いました。
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